前田は今年がタイガースとの2年契約が最終年となることもあり、動向に注目が集まっている。昨季は29試合の登板で3勝7敗、防御率6.09と期待に応えられず、ポストシーズンでは登録メンバーからも外されており正念場を迎えている。

「タイガースでは契約条件を含め主力投手になることが期待されていた。今季は相応の結果を求められ、パフォーマンス次第では早々と動きがあるかもしれない。仮にメジャー40人枠から外された場合、シーズン途中での日本復帰を視野に入れる可能性もある」(米国在住スポーツライター)

 2024年12月放送のテレビ東京「スポーツリアライブ」内では、「2025年で(米国で)10年の契約を終える。日本でもう1回プレーしたい思いがある」と明言。「ボロボロになって帰るよりも、しっかりとチームに貢献できる状態で日本でプレーしたいな」とも語っていることから、早い段階での日本復帰を選択する可能性もある。

「仮に日本復帰となれば複数球団の獲得合戦になる。今年で37歳となる年齢は気になるが、投球術の高さと経験の多さは魅力で大きな戦力になる。そしてマエケン・ブランドは営業面でも効果が絶大。条件面を高くしてでもペイできる選手なので、マネーゲームになるはず」(スポーツマネージメント会社関係者)

「黒田博樹氏(広島・球団アドバイザー)のような男気復帰を望みたいが、簡単にはいかないだろう」(広島関係者)という意見も聞こえる。「同い年の田中将大を獲得した巨人、豊富な資金を用意できるソフトバンクは獲得に手を挙げるのでは……」(在京球団編成担当者)とも言われており、獲得合戦に発展するのは間違いない。

 そして現在33歳の菊池はエンゼルスと今季から3年総額6367万5000ドル(約99億8000万円)の契約を結んだ。契約満了後の36歳で帰国した場合、コンディションを維持できていれば数年はNPBでのプレーも可能だろう。条件が合えば、今回結んだ契約が切れたタイミングで“その時”は訪れるのか。

次のページ
菊池も今の契約後にNPB復帰か…