フジテレビの港浩一社長

展開次第では経営陣の大幅刷新も?

 フジテレビの社長会見を前に「ヤフーファイナンス」掲示板の総合アクセスランキングでは、16日夜にはフジHDが3位にランクイン。

「1500円台前半まで行く可能性はあるな」
「フジテレビ反対デモがそのうちお台場で起こりそう」
「会見会場が狭いのだったら広いところを押さえればいいだろ。ヤル気のなさ逃げの姿勢がよくわかる」

 など困惑や失望の声が書き込まれている。港社長が会見したことで、一応の説明責任は果たしたとはいえ、しばらくは株主たちの疑心暗鬼は続きそうだ。

 だがその一方で、市場が総悲観となった局面が、強気相場の出発点になりやすいとも言われている。実際、16日のPTS(夜間取引)ではフジHDの株価が上昇に転じていた。

「ホリエモンこと堀江貴文氏がXにて『株買って総会行こうかな』と投稿していたことも要因だったかもしれません。堀江氏と親交のある実業家・田端信太郎氏も同調し、6月に行われる株主総会への“チケット代わり”にフジHD株を購入することをネットで呼びかけていましたしね。かつてフジ買収に動いたことのある堀江氏が質問に立てば面白い展開になりそうですから、会場で直接見たいという人は大勢いるでしょう」(週刊誌デスク)

 前出の掲示板には堀江氏の動きに対して、「いったん失望売りで最安値つけてから、ホリエモンしだいで面白い動きになるかも」などの書き込みも見受けられたが、今後の展開はどうなるのか。前出の経済ライターはこう語る。

ジャニーズ事務所が英メディアの“外圧”によって解体に追い込まれたのは記憶に新しいところ。フジテレビも同様に外部からの圧力や批判を受け、スルーを決め込むことができなくなりました。株主総会が近づく中で、ダルトン・インベストメンツのような“物言う株主”がさらに強い姿勢をみせれば、経営陣は大幅な刷新を余儀なくされるかもしれません」

 視聴者やスポンサー、株主の信頼を取り戻すために、フジテレビには透明性のある対応と企業文化の改革が求められそうだ。

(泉康一)

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