初の著書で嬉しかったこと
昨年のお仕事では、「ベストマザー賞」をいただけたことは嬉しかったですね。何の賞をもらえたら嬉しくて感慨深いかって言ったら「ベストマザー賞」以上のものはないかもしれません。初めてのエッセイ『My Life』を出版できたのも嬉しかった。
『My Life』を出すのは、大変か大変じゃなかったかと言えば大変でした。一筋縄ではいかないこともあったけど、私がやりたいことを全部やらせていただけた。本を出せたこと以上に嬉しかったのは、読んでくださった方からのメッセージ。
出版して、“こんなにも自分の言葉が真っすぐ伝わってくれるんだ”っていうことにはすごくビックリしたんですよ。普段、インスタグラムで、自分の思うことを写真と一緒に投稿しているけど、それとは比べ物にならない。私の思っていることがちゃんと伝わってくれるんだってことを知って、めちゃくちゃ嬉しかった。
心に残っているメッセージは、「pecoちゃんの本を読んで、涙が止まりませんでした。でも、この涙は悲しい涙ではなかったです」とあって、“悲しみではない、いい涙”っていう言葉はすごい嬉しくって、こちらが温かい気持ちになりました。
この本を出すことで、決して、“こんなに私は頑張りました”とか思ってもないし、“かわいそう”“大変な人生だ”とか思われたくなかった。そういう同情するようなメッセージは、わたしに届いている限りひとつもなかった。前向きな気持ちで読んでくれた読者の方たちばかりで、それが嬉しかった。そのおかげで、昨年やってきた中で大切な仕事のひとつになりました。
息子からの「お疲れ様」
そんな仕事ができたのも周囲の支えがあってこそできたのですが、この数カ月で息子が言ってくれるようになった嬉しい言葉があるんです。
晩ごはんを食べ終えたあと、「ごちそうさまでした。ママ、ごはんを作ってくれてありがとう」って、毎回ではないですが結構な頻度で言ってくれます。その言葉を息子からかけてもらえるのは幸せです。