最終節前まで4位だった東洋大は日本大学を57-33で下して最終順位を2位に上げ、2部から1部に昇格していきなり大学選手権に出場した一昨年以来、2大会ぶり2回目の大舞台に挑む。昨年までリーグ戦で6連覇中だった東海大は直前の3試合で東洋大と法大に敗れて大東大とも引き分けと調子があがらず、3位で最終節を迎えた。対戦相手は2位の流通経済大学。先取点を許し、一進一退の展開となった試合は終了直前に一度は追いつかれたが、8分のロスタイムに勝ち越しPGを決めて24-21とし、3位で20大会連続22回目の出場を果たした。
また、関西大学Aリーグは、2020年度の大学日本一に輝いている天理大学が最終節で京都産業大学を31-15で破り、4年ぶりの優勝を飾った。第6節で天理大学が近畿大学に26-28と競り負け、京産大は関西学院大学に21-45と大敗。ともに1敗で迎えた最終節では、天理大が粘り強い守りをみせて快勝した。
関西大学3連覇中で、昨年度の大学選手権では準々決勝で早大に65-28と大勝して4強入りしていた京産大は、FW戦で強みを発揮できなかった。関学と5勝2敗の勝ち点21で並んだ近大は直接対決の成績(29-22)で上回って3位となり、3大会ぶり11回目の大学選手権出場を決めた。11大会連続の33回目となる天理大は22日の準々決勝から出場し、明大と東海大の勝者と対戦する。12大会連続38回目の出場の京産大は14日の3回戦で青学大、近大は同じく14日の3回戦で福工大と対戦する。
全国大学選手権は11月17日に開幕。1回戦では環太平洋大学(東海・北陸・中国・四国地区代表)が八戸学院大学(北海道・東北地区代表)を82-17で下したが、30日の2回戦では福工大がキャプテンの讃井良太の終了直前の勝ち越しトライで環太平洋大に39-32と競り勝った。