早大に敗れて6勝1敗の2位となった帝京大学。しかし、2週間後の明大戦ではきっちりと立て直し、48-28と快勝した。キャプテンのフランカー青木恵斗をはじめ能力の高い選手が多く、何より、過去3年間の成功体験を通じて勝ち方を体得している。負ければ終わりの大学選手権では、これは何よりの武器。26大会連続32回目の大学選手権には21日の準々決勝から出場し、東洋大学(関東リーグ戦2位)と慶應義塾大学(同対抗戦4位)の勝者と対戦する。
明大は2敗で3位となったが、早明戦ではトライ数は同じ4と早大に迫り、ミスで逸機した前半序盤のラインアウトモールなど得点機はまだまだあった。敗れた帝京大戦も地に足がついてきた後半だけなら21-15と優位に立っていた。潜在能力が高いのは例年同様。16大会連続53回目出場の大学選手権では14日の3回戦で東海大学(関東リーグ戦3位)と対戦する。
対抗戦、リーグ戦、関西大学の大学選手権出場枠はいずれも「3」だが、対抗戦からはリーグ・グループ割り当ての3枠に前年度優勝校と準優勝校の所属リーグ・グループ枠を加えた計5校が出場できる。最後の5枠目をつかんだのは青山学院大学だった。大学選手権出場をかけた12月1日の立教大学戦は前半に5回リードが入れ替わる接戦。後半にも一度追いつかれたが突き放し、創部100周年のシーズンに30大会ぶり2回目の出場を果たした。4位の慶大は3勝4敗という戦績では青学大、筑波大と並んだが勝ち点で1上回り、5大会連続41回目の出場を果たした。
一方、関東大学リーグ戦1部は11月24日の最終節まで上位5チームに優勝の可能性が残る大混戦になった。ここで7年ぶりの優勝を果たしたのが大東文化大学。最終節を1位で迎えたものの、負ければ優勝どころか大学選手権出場も危うくなる中、法政大学に45-32と快勝した。かつて「モスグリーン旋風」を起こして3度優勝している大学選手権には3大会ぶり28回目の出場となり、22日の準々決勝で京都産業大学(関西2位)と青学大の勝者と対戦する。