eMAXIS「NASDAQ100」の信託報酬は0.2035%(税込み、年率、最大/以下同)。NASDAQ100で1番人気(レバレッジ型除く)の「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」(同0.2035%)を猛追している。ただのeMAXISのNASDAQ100をeMAXIS Slimシリーズに仲間入りさせ、信託報酬を下げれば、もっと人気が出そうなのに。
「現状の予定はありません。『NASDAQ100』は24年6月に信託報酬の引き下げを実施しており、競争力は十分にあると考えております」
アクティブ型の売れ筋
興味本位だが、三菱UFJアセット運用の投信でインデックス投信以外(アクティブ型など)の売れ筋も知りたい。
「資金流入が相応にあって伸び率の高いファンドでいうと『次世代米国代表株ファンド』(信託報酬1.595%)。金額では『日経平均高配当利回り株ファンド』(同0.693%)が上位でした」
10月25日に「eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)〈オール先進国〉」が設定された。従来の「先進国株式インデックス」には日本株が含まれていないが、こちらは日本株入り。人気の「全世界株式(オール・カントリー)」から新興国を抜いた版、とも表現できる。ニッチだがニーズはありそう。
S&P500強い
次に販売会社側から売れ筋を聞いてみよう。新NISA口座数が552万口座(24年6月末)で現状日本一の楽天証券がサンプルとしてよさそうだ。同社IR・広報室長の松崎(正式表記はたつさき)裕美さんがデータを出してくれた。
「新NISAの買い付け合計金額1位は『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』、2位が同『全世界株式(オール・カントリー)』、3位が『楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド』、4位が『楽天・全米株式インデックス・ファンド』、5位が『楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド』となりました」(24年1〜8月の集計)