西田ひかるさん(撮影/横関一浩)

産後は育児ノイローゼ気味になったことも

――今、息子さんはそれぞれ高校生、中学生になられましたが、幼少期の子育ての大変さはありましたか。

 もう、常に試行錯誤の連続でした。産後は少しノイローゼ気味になりそうなこともありました。周りから知識を得たり、人に相談したりすることはすごく大事だと実感しました。

 だから、子どもが小さい時は本当にいろんな人に相談しました。幼稚園に子どもを送りに行ってから、お迎えまでずっとママ友としゃべっていたこともありますね(笑)。お互いに不安を打ち明けたり、相談したり、しゃべったりするだけでスッキリしました。コミュニケーションの大切さを感じます。

 子どもたちへの教育では「公平さ」を意識するようにはしています。うちは3歳差の兄弟なんですが、子どもの頃の3歳差って本当に体格も知恵も全然違うんです。「たまたまお兄ちゃんは先に生まれたからできることが多いけど、弟ができないからって“下”というわけじゃないんだよ」というのは、2人とも理解できるまで言い続けてきました。

 今は兄弟仲もよく、私も平等に接しようと思っているんですが、それでもたまにお兄ちゃんから「僕の時はダメだって言ったことを、弟には許してる」と言われることもあります。そういう時は、「タブレット端末とかは、ずっと見ちゃうから最初は心配になっちゃうのよ」「お母さんもあなたの時が初めてだからごめんね」とざっくばらんに、こちらも話すようにしています。

 子どもの小さい一言は絶対に聞き流しちゃいけないし、そういうつもりじゃなかったんだよ、というのをしっかり話して、子どもがわかるまで話を聞いてあげることは大事ですね。毎日そういうポイントが落ちているので、ちゃんと拾えるようにしよう、と思いながら過ごしています。親が「あなたのことを思っているよ」と子どもにしっかりと伝えるのが大切だなと思っています。

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昔は夫と自動車ラリーにも出場