西田ひかるさん(撮影/横関一浩)
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元祖「帰国子女アイドル」として1980~90年代にトップアイドルとして活躍した西田ひかるさん(52)。【前編】では、当時は珍しかった「帰国子女」「高学歴」のアイドルとして活動するなかでの葛藤などを話してくれました。【後編】では20代で結婚に踏み切った理由や、高校生、中学生になる息子2人を育てる母親としての悩みや喜びなどについてうかがいました。

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※【前編】<「西田ひかる」が今だから明かす元祖「帰国子女&高学歴」アイドルの葛藤 「英語の発音をイジられるのはつらい時も…」>より続く

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――歌手、俳優としてさまざまなお仕事をしてきたなかで、西田さんが「この人はすごい」と感じられた方はいらっしゃいますか。

 もともと私はミュージカルに憧れがあり、いつかミュージカルに出演してみたいと芸能界に入った当初から思っていました。そして実際にミュージカルのお仕事をいただけて、市村正親さんと何度かご一緒させていただいたのですが、市村さんのパワーには圧倒されっぱなしです。

 たとえば朝、誰も見ていないのに足を上げてあいさつをしてくださったり……そういうことが自然とできる方なんです。俳優としての実力は当然すごいのですが、周りの人を喜ばせる、チームを明るくする力を持っていらっしゃる。私も10代、20代の頃は体力もあって、声がかれることもなかったんですが、この年になると体がきつくなることもあります。そんな時、改めて市村さんのとてつもない努力とパワーにすごさを感じますね。

――プライベートでは、西田さんは29歳でご結婚されています。芸能界でまだまだご活躍されている最中での結婚だったように思いますが、ご自身の結婚については当時どのように考えていたのでしょうか。

 いつか結婚して、子どもや家族も持ってみたいという気持ちはずっとありましたが、こればっかりは本当に出会いなので。主人と出会って、友達のような関係がすごく楽しくて、「この人と家族でやっていけなかったら、一生誰ともダメかもしれない」と感じて結婚を決めました。

 ただ、結婚したら仕事を辞めようとか、そういうことも特に決めていませんでしたね。引退したらまた出てきたくなるんじゃないかな? という気がして、ちょっとずうずうしいかもしれませんが“オプション”は残しておきたいなと思って……。芸能界を引退するかどうかは自分で選べることなので、仕事を辞めると決めることはしませんでした。

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2人の息子は野球に夢中