――矢口さんは小さなときからアイドルを目指していたんですか。

 歌手になりたいという夢は小さなときからありました。小学生のときは新宿のタレントスクールに毎週日曜日に通って、ドラマの子役を受けたりして。でもなかなかオーディションに通りませんでした。小6のときに受けたミュージカル「アニー」のオーディションは最終面接まで通過したんですけど落ちて。そのときはメチャメチャ悔しくてずっと泣いていました。でも反省点があったんです。最終面接は待ち時間が長くて集中力が切れてしまって。この悔しさを生かしたのが15歳で受けたモーニング娘。のオーディションで、最後の最後まで気を抜きませんでした。波瀾万丈の人生ですけど、つらいことや悔しさを糧にはい上がってきたような気がします。やっぱり負けず嫌いなんですよね(笑)。大切な仲間に出会って楽しい経験をたくさんさせていただいていますし、モーニング娘。のメンバーになれて良かったです。

(平尾類)

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