今年も「紅白歌合戦」でけん玉に挑戦する三山ひろし(撮影/上田耕司)
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 大みそかに放送されるNHK「第75回紅白歌合戦」に出場する歌手の三山ひろしが、今年もけん玉に挑戦することになった。三山は2015年から連続で「紅白」に出場しており、17年からは毎年、けん玉のギネス世界記録に挑戦している。三山は歌手でありながら、なぜけん玉にこだわり続けるのか。けん玉検定「五段」の試験に7年間落ち続けているというエピソードも交えながら、けん玉に懸ける思いを聞いた。

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 三山がけん玉を始めたのは2012年にまでさかのぼる。ファンクラブの誕生日イベントなどでけん玉をやってみたことがきっかけだったという。

「ただやるだけじゃ面白くないから、いろいろ調べてみたら『日本けん玉協会』というのがあるのを見つけたんです。基本的に凝り性なものですから、検定を受けながらずっとやり続けて、今年で11年になりました」

 翌13年、三山は日本けん玉協会の会員となり、それからは毎年検定を受けるようになった。

「初段から三段までは1年に一段ずつとんとん拍子で上がっていけました。ところが、四段を取るのには2年かかりました。そこから一気に難しくなりましたね」

 その四段を取ったのが17年。それから五段に挑戦しているが、7年間、検定試験に落ち続けている。五段はどれほど難しい試験なのか。日本けん玉協会事務局の担当者はこう話す。

「私もけん玉を始めて20年たちますが、現在五段です。四段を取るのにも5年以上かかりましたし、五段を取るのは何年かかったかわからないくらいです。自分の家で練習する分には、いつも合格レベルに達するんですが、審査員の前でやるとなると、やはり勝手が違います。極限まで神経を研ぎ澄まして、技が完璧にできるようにならないと合格は難しいです。その上の六段までは何とか技術で取れますが、七段以上は指導者としてどれだけ普及活動に務めたかなどが評価されます。最高位の十段は当協会の松永義希会長を含め、ほんの数人しかいません」

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