
アイドル的な明るい演技にダメ出し
「GOETHE」(7月30日配信)では、主演映画「あのコはだぁれ?」の撮影前に演技を基礎から学んでいたことを明かしている。演技指導の先生から「撮影中に自分の目の前で起こっていることを、自分の物語として信じ込めるかが大事」と教わり、信じ込むためには自分の中にあるものを一度、全部抜かなければならず、そのための呼吸法も教わったと回想。実際、30分くらいかけて自分の呼吸だけに集中すると、頭も体も空っぽになり自分でも思わなかったような感情が湧いてきたという。
また、「ENCOUNT」(8月4日配信)では同映画の撮影でのエピソードを披露。自身が学校に赴任して初めて教室に入るシーンでは、旅番組のレポートのように明るい笑顔で演じてみたところ、監督から「何か違うな」とダメ出しされたという。自身も「アイドル時代の気分じゃダメだ」と感じ、演技面は何でも監督に相談したと振り返っていた。こうしたエピソードから、女優業に対して片手間ではなく本腰を入れて取り組んでいることが分かる。
「彼女は今、いろんな壁にぶつかっているようです。アイドル時代はグループの目標に向かってみんなで走るという明確なものがあったが、卒業後はアイドル時代は普通だったことでも、芝居の現場でそれをやると過剰になったり、浮いてしまったりして加減が難しいと、インタビューで話しています。以前の経験が生きることもあれば逆もあり、そのあんばいを探りつつ、もがいている最中だそうです。壁を乗り越えるためにもがくことで身に付けた力が女優としての成長につながり、いつしか大喜利アイドルという印象も薄れていくかもしれません」(同)