食料品や日用品を備えておく
備蓄は最低1週間分必要です。特に発災後72時間は何よりも人命救助が優先されるため、その間は支援物資をあてにできず、備蓄で生活する必要があります。また、一般的に1週間は最低限のライフライン復旧が見込めない期間であり、買い物をしなくてもよいように備蓄します。
普段の食事でも使える保存性の高い食品は、被災後もカセットコンロや、電気が復旧したら使える電気調理器で調理可能です。すでによく知られた方法ですが、食品に限らず日用品も少し多めに買い、使った分を買い足す「ローリングストック」を習慣にすると、いつもの買い物が備蓄にもなり、被災中も食べなれた味で安心できます。
具体的な備蓄品のリストは本をご覧いただくか、家族構成やペットの有無などを選択すると1週間分の備蓄リストを表示してくれる東京都のウェブサイト「東京備蓄ナビ」が便利です。重要なのは、必要なものをストックしたうえで、家族全員が「どこに何があるか」を把握すること、味になじみのある物を揃えて調理方法を家族全員が理解しておくこと、賞味期限がひとめでわかるように油性ペンなどで大きく書いておくこと。
最大で9連休が見込めるこの年末年始、「自宅を避難所化」する準備を始めてみてはいかがでしょうか。
(構成 生活・文化編集部 上原千穂)