天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまは、12月1日に23歳の誕生日を迎えられた。公開された写真のなかで、愛子さまと一緒に写っていたのは、佐賀県の重要無形文化財である名尾和紙と、佐賀城本丸歴史館が出版した『佐賀偉人伝』だった。愛子さまが初めておひとりで公務のために訪問した佐賀は、愛子さまにとって思い入れのある場所になり、佐賀と皇室との「縁」はさらに深いものになったようだ。
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「佐賀とゆかりのある品はありませんか」
愛子さまの誕生日の写真撮影にあたり、宮内庁から相談を受けた県は佐賀の偉人たちを紹介し『佐賀偉人伝』を貸し出した。そして、愛子さまが手にとって眺めていた白い2枚の紙は、愛子さまがご自身で手すき体験された名尾和紙だという。
10月11日、佐賀県を訪れた愛子さまは、佐賀市で国民スポーツ大会「SAGA2024」の陸上競技を観戦したあと、佐賀城本丸御殿の一部を復元した佐賀県立佐賀城本丸歴史館(佐賀市)を訪問。愛子さまは、ご自身が勤めている日本赤十字社を創設した佐賀県の偉人、佐野常民を題材にした寸劇をご覧になるなどした。
愛子さまの案内役を務めた、佐賀城本丸歴史館の七田忠昭さん(72)は、佐賀には愛子さまの「ファン」が多い、と笑顔で振り返る。
「愛子さまがお生まれになったときから、ご成長を楽しみにしてきたのです」
「マルチな方だったのですね」と愛子さま
「こちらが説明をすると、愛子さまは知識を確認するように質問を重ねてこられる。すべての知識を吸収されようとなさっている。そんな意気込みを感じました」
愛子さまのご様子を、七田さんはこう話す。