AERA 2024年12月9日号より

夕食兼ねて覆面調査

 1日のポイ活の主要イベントともいえるのが、夕食を兼ねた覆面調査だ。覆面調査とは、一般客を装って飲食店や小売店の接客態度や衛生環境などを調査員がチェックし、経営企業に報告するシステム。これもポイ活の一種なのだ。

 井上さんは数社の調査会社にモニター登録。「飲食店に行って店員さんの接客態度や清掃状況を見たり、メニューの表示通り料理が提供されているか、生ビールと泡の比率が7対3になっているか写真撮影したり、といった調査を任されます」

 手続きは、希望する店舗の覆面調査に応募して参加の可否を知らせるメール通知を待つだけ。調査項目などを確認し、実行できそうであれば参加を受諾する。

「東京は対象店舗がたくさんありますから、たいていはどこかの店舗に割り当てられます」

 井上さんはほぼ週1ペースで覆面調査をしている。多い時は週2回、月8回の頻度で行くことも。覆面調査にもさまざまなポイ活を組み合わせる。ホットペッパーで店舗予約すると、50ポイント×人数分のポイントが稼げる。ポイントサイト「モッピー」を経由すると、さらに120ポイントもらえるという。

「決済方法も今だったらJCBのタッチ決済をすれば、10パーセント還元(10月16日~11月15日の期間限定)ですから、差し引きでプラスになることも結構あります」

日付変わってすぐ活動

 ポイ活の締めくくりは就寝前。井上さんが午前零時を過ぎたタイミングで日課にしているのが、スマホアプリのポイント加点。「楽天ヘルスケア」は前日に5千歩以上あるくと、ポイント獲得のくじを引く権利が与えられる。先に紹介した「TikTok Lite」も午前零時を回った時点で必ず一度開く。1日1回のチェックインでポイントが付与される制度の取りこぼしを防ぐため、日付が変わっていち早く対応するのだ。

 日中、夜間を問わず、自宅でテレビを見ながら行うルーティンもある。その一つが、楽天の経済圏で使える電子マネー「楽天キャッシュ」をお得に買うための準備作業だ。

「まず三井住友のゴールドカードからJAL Payにチャージします。さらに、JAL PayからWAONにチャージして、そのWAONを使ってミニストップで楽天ギフトカードを買います。このミニストップに行くまでの作業はスマホ上でできますから、そこまでをスキマ時間に準備しておきます」

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