一部メディアに「俺に恨みでもあるの?」

 この記事に対し、YOSHIKIはXで不快感を示しており、16日には「SmartFLASH」公式アカウントへ向けて「なんか俺に恨みでもあるの? 直接会って話す?」と投稿。これに多くのファンから「ファンはYOSHIKIさんに寄り添います」「何も悪いことしてないのに」などとエールや擁護する声が集まっている。音楽誌の編集者が話す。

「おかんむりのYOSHIKIさんですが、08年にX JAPANの新曲入りアルバムを発売すると発表したきりファンを16年間も待たせていたり、16年に募集が始まったオーディションで結成されたビジュアル系ガールズバンド『Ladies X』に関していまだメンバーのお披露目がなかったりと、外から見ると中ぶらりんに見える案件があるのも事実。ただ、本人としては責任を放棄しているわけではなく、全身全霊で向き合った結果、あらゆる理由で予定どおりいかなかったのでしょう」

 また、以前に公式から「今秋デビュー予定」とアナウンスされていた美麗-Bi-ray-だが、今のところデビュー時期の発表はない。前出の編集者が言う。

「美麗-Bi-ray-に関しては、ネット上で『放置されてる?』とメンバーを心配するファンも見られますが、実際は『メゾン ヨシキ パリ』のショーでYOSHIKIさんがピアノ演奏した新曲2曲のうち1曲が美麗-Bi-ray-の楽曲であったり、11月20日にYouTubeで行われたYOSHIKIさんの誕生日配信に美麗-Bi-ray-が登場したりするなどファミリー感が増していて、デビューへ向けて前進している印象を受けます。なお、この誕生日配信には手越祐也さんが加入したXYなども出演。YOSHIKIさんが、自身がプロデュースする若いアーティストたちに囲まれている様子は、かつて一世を風靡した小室哲哉さん率いる“TKファミリー”を思い起こさせます」

社会貢献でも功績

 新世代アーティストの育成にも尽力するYOSHIKIについて、芸能ジャーナリストの平田昇二氏は次のように語る。

「年齢を重ねても精力的な活動で存在感を放っているYOSHIKIさん。99年には天皇陛下御即位10年の祝賀で披露した奉祝曲を手掛けて話題になりましたが、アジア人として初めて音楽の世界3大殿堂を制覇するなど、海外でも高い評価を受けています。さらに、若い頃は国内外での私生活の型破りなエピソードが世間を賑わすこともありましたが、2000年には『日本社会と文化に貢献した人物』として文部大臣表彰、21年には長年にわたる積極的な慈善活動が評価され紺綬褒章を受章するなど、社会貢献の面でも功績を残しています。もともと20歳の時にレコード会社『エクスタシーレコード』を設立し、アルバムをインディーズレーベルの作品としては初めてメジャーな音楽チャートの上位にランクインさせるなど若い頃からチャレンジ精神にあふれていましたが、年齢を重ねた今なお新たな挑戦を続けているのには驚かされますよね」

 前述の決意表明では「ファンのみんな、業界のみんなも、俺について来な 大きな夢をみせるよ」と頼もしくつづっていたYOSHIKI。チャレンジ精神あふれる彼が描く“大きな夢”に期待したい。

(小林保子)

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