質問に笑顔で答える国民民主党の玉木雄一郎代表=2024年10月27日

登山家の三浦雄一郎さんは70代で骨折されましたが、テストステロンの補充療法を行ったところ、衰えた筋力が戻り80歳でエベレストに登頂。これは世界最高齢でのエベレスト登頂としてギネス世界記録に認定されました」

 和田医師が重要視するのは、高齢者の「意欲」だという。

「高齢者の健康を保つうえで課題は意欲低下をどう防ぐか。補充療法もありますが、60代、70代になったら、普段からできる限りこのテストステロンの分泌量を高める生活をすることです」

テストステロンは増やせる

 どうすればテストステロンを増やせるのだろうか。

「テストステロンを増やす要素は3つ。1に食生活、2に運動、3に性的刺激です」

 テストステロンの材料になるのは、コレステロールだという。

「過剰なコレステロールの摂取は心筋梗塞のリスクを高めるといわれていますが、日本では欧米に比べて心筋梗塞の発症率はかなり低い。欧米人と比較して日本人はコレステロールの摂取量も少ないので、高齢になれば、卵であれ、牛乳であれ、食生活の中でコレステロールの摂取を増やしたほうが、少なくともテストステロンの分泌には有効で、元気でいられると思っています」

 運動も大切で、「足腰も頭も使えば使うほど老化を遅くすることができる」という。

「性的な刺激があるほうが、テストステロンの分泌にはいい。スウェーデンでは、1960年代から70年代にかけて高齢者の健康と福祉の向上のために、性に関するタブーを減らし、ポルノの合法化も進みました。精神的・身体的な健康を促進したといえると思います」

 そして、テストステロンには意外な愛の力もあるという。

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テストステロンの「愛の力」