テストステロンの「愛」の力
「ある一流の科学雑誌で発表された調査結果によれば、女性被験者にテストステロンのジェルを塗布したところ、寄付やボランティア活動など社会貢献をしたいと望む人が増えたということがわかりました。テストステロンは、性愛だけでなく人類に対する愛が深まるという作用もあるとみられています。
昔の政治家や実業家は当たり前のように妾を持っていました。渋沢栄一は、高齢になっても性欲が高かったといわれていますが、慈善活動にも積極的な人生を送っています。伊藤博文も田中角栄も性的にたくましい人でした」
欲望は理性でコントロール
ただし、時代は変わった。現代日本において、「不倫」は誰にとってもモラルから逸脱する問題行為だ。
「玉木さんが性欲を理性でコントロールできなかったとしたら、問題だと思います。50代、60代になると前頭葉の機能が低下する傾向があるので、それも影響していたかもしれません」
意欲が高まり、人と交流して若々しさを保ち、性愛も人類愛も豊かになる。
テストステロンが豊富であるということは、本来、健康的でよいということなのだ。性欲を理性でコントロールし、モラルを順守できていれば。
「これを機に、テストステロンが健康や生活の質の向上に大きな影響を与えるということを改めて知ってほしい」
11月19日は国際男性デーだった。この機会に男性の健康と、テストステロンについて考えてみるのもいいかもしれない。
(AERA dot.編集部・大崎百紀)