現実の職場では、ドラマのように優しく声をかけてくれる上司や先輩は少ないと、Xフォロワー約30万人の元自衛官ぱやぱやくんは語ります。周りも皆それぞれの仕事や日常で手一杯です。そのため、困ったことがあれば自ら声を上げることが大切です。特に陸上自衛隊での経験から「報告したくない」と思った瞬間こそが、最も重要な報告タイミングであると教わった彼が、「ホウ・レン・ソウ」で世の中をサバイブする術について、著者最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から抜粋・再編集してお届けします。
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ドラマや漫画では、優しい上司や先輩が「大丈夫?」とか「困っていることはない?」などと、声をかけてくれるシーンが描かれることがあります。
しかし残念ながら、現実には、そこまで優しい人たちはあまりいません。
なぜなら、あなたが自分の仕事や日常で一杯一杯のように、周りの人たちも一杯一杯であることが多いからです。多くの人にとって、声をかけてあげる余裕はなかなかありません。
それゆえに、あなたが「困っていることがあります!」と声を上げない限りは「問題ないな」と思われてしまいます。
もしも「問題ない」と思われてしまったら、周りはどんどん前へと進んでいってしまうのです。
陸上自衛隊でも「困ったことがあれば、すぐに報告する」ように徹底されています。
戦場においては「弾薬が足りない」とか「兵士が疲弊をしている」といった情報は、現場の人間にしかわかりません。
なので、それらの情報は、むしろ積極的に指揮官に報告していかないといけません。
そうした報告を怠ると、現場にいない人にとっては「全ては予定通りに上手くいっている」と思われてしまうのです。
その結果、作戦の遂行などにも大きな影響が出てしまいます。
では、自衛隊では、「報告はいつどのようにすべき」と言われていると思いますか。