きび砂糖やメープルシロップのやさしい甘さも手伝って、軽やかなのに味わい深いお菓子に仕上がります。しかもほとんどのお菓子がワンボウルでできるので、気負わず作れて片付けもらくちん。まいにち作って食べたくなる、体にも心にもやさしいおやつが出来上がります。
本格的なケーキも、糖質低めの果物をアクセントに使ったり、ヨーグルトや米油、米粉をとり入れたりすることで、体にやさしく作ることができます。
例えばショートケーキなら、米粉のスポンジを少し大きな型で薄めに焼いて、低脂肪の生クリームと低糖質の果物を合わせます。私が使う生クリームは、
乳脂肪分が35~36%のもの。糖質が低めの果物は、桃屋ブルーベリーなど。こうした材料を使うことで、さっぱりと軽やか、それでいて最後の一口までしっかりとフルーツが感じられて、満足感のあるケーキに仕上がります。
冷たいスイーツを「体にやさしく」作るのに欠かせないのがは甘酒です。「甘酒は飲む点滴」と耳にするようになってずいぶんたちました。ここ数年、「米麹(甘麹)で作る甘酒は飲みやすくて体にもいいよ」との声を耳にして、手にとって飲んでみたら、なんておいしい!自然な甘さととろみがあるので、砂糖の量を減らすことができ、乳製品とも合わせやすいのがポイントです。
もちろん、お菓子の材料として幅広く使えますが、特にアイスなどの冷菓とは相性抜群。甘酒の他にも、食物繊維が豊富で低カロリーな寒天、ゼラチン、無糖で乳脂肪分があまり多くないヨーグルト、牛乳に比べてカロリーも糖質も脂質も低い豆乳、野菜や糖質低めの果物など、体にやさしい素材を使った口当たりのいいデザートは、身近な材料で気軽に作れるのに、外ではなかなか出合えません。是非、試してみてください。
(構成 生活・文化編集部 森 香織/写真 公文美和)