season2が最終回を迎える前からseason3を望む声も多いが、シロさんケンジのキャラクターがはまり役の西島秀俊、内野聖陽、そして、「ドラマめし」の魅力から、中村氏は「定番化」もあり得るのではと話す。
「これらの要素を総合して、この作品を『新しい形のホームドラマ』と呼んでも差し支えないと改めて私は思います」
ファンからのSNSへの書き込みには、「朝ドラや相棒みたいに半年クールにしてくれないかな? 大河ドラマみたいに1年とは言わないから」とまで熱望する声もある。
「神回」は第何話?
まだまだ、ドラマ「きのう何食べた?」を嚙みしめたい皆さんのために、中村氏にseason2の「神回」を聞いた。
「ひとつひとつ挙げたらキリがないのですが、シロさんが事務所の同僚から老眼鏡をプレゼントされて気色ばむシーン(第7話)、ケンジがシロさんがいないうちにシンクを掃除しておくシーン(第8話)、ケンジの家族とシロさんが初めて顔をあわせる食事会のシーン(第10話)、あとはやっぱりシロさんがケンジと一緒に暮らす幸せをかみしめ、じんわり涙を滲ませるシーン(第5話)が心に残っています。
あのシーンの西島さんの繊細な演技はまさに“神”と言えるでしょう。特定の回やストーリーというより、ほんの少しのシーンや何気ないエピソードに強く惹かれるのも、このドラマの特徴ではないでしょうか」
まだまだシロさんとケンジの日常を、そしてごはんを見ていたい! そんな気持ちが湧いてくる。
(AERA dot.編集部・太田裕子)