海外の賓客や要人と親しく交流し、人間関係を築くのも皇室の役割のひとつだ。そんな皇室の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2024年6月26日に掲載された記事の再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。
【写真】花とダイヤが輝く宝冠!皇后雅子さまの「第二ティアラ」はこちら
* * *
英国を公式訪問中の天皇、皇后両陛下は、日本時間の26日朝、ロンドンのバッキンガム宮殿でのチャールズ国王夫妻主催の晩さん会に出席した。チャールズ国王から贈られた英国最高位のガーター勲章を着用した陛下と皇后雅子さまは、国王夫妻の隣に着席。雅子さまは花柄のレース生地のイブニングドレスにダイヤの首飾りとイヤリング、そして頭上には「皇后のティアラ」が美しく輝いていた。
天皇陛下と皇后雅子さまは、チャールズ国王夫妻とともに馬車に乗り、日英の国旗がかかげられた大通りをバッキンガム宮殿までパレードをした。
「EIKOKUNI OKAERINASAI(英国に、お帰りなさい)」
チャールズ国王は、宮殿で開かれた晩餐会のスピーチで、日本語でおふたりを歓迎した。
レースのドレスを着用した雅子さまの顔の上に輝いていたのは、ダイヤモンドと繊細な細工が美しく輝く「皇后の第二ティアラ」だった。明治以降の歴代皇后に受け継がれてきたもので、雅子さまがこの「第二ティアラ」を着用して海外の公式行事に臨むのは、初めてと見られる。