甲斐は新たな挑戦をするのか
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 先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2024年10月31日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。

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 小久保裕紀監督が就任した今年、ソフトバンクは首位を独走して4年ぶりのV奪回。CSファイナルステージも日本ハムに3連勝と圧倒し、日本シリーズに進出した。最多勝に輝いた有原航平、最優秀防御率を獲得したモイネロ、首位打者と2年連続最高出塁率の近藤健介、移籍1年目で本塁打王、打点王の2冠を達成した山川穂高がフォーカスされる中で、縁の下の力持ちとしてチームを支えた甲斐の貢献度は高い。ソフトバンクは、昨季に規定投球回数に到達した投手がゼロだった。先発陣に不安を抱えていたが、好リードで能力を引き出していた。

 甲斐は今年4月に国内FA権を取得。昨オフに球団から提示された複数年契約を断り、推定年俸2億1000万円で単年契約を結んだため、今オフに権利を行使する可能性がある。

残留がベストだが…

 スポーツ紙デスクはこう指摘する。

「条件面や待遇を考えれば、ソフトバンク残留がベストでしょう。今年は119試合出場でほぼ全試合出場していた近年より20試合ほど少ないが、長いシーズンを見据えて負担がかからないようにという首脳陣の配慮です。絶大な信頼を置かれていることは間違いない。甲斐も居心地が良い環境だと思います。ただ、野球人生で新たな挑戦をしたいと考えた時にFA移籍という選択肢は考えられます」

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巨人打線を翻弄