「2022年10月、沖縄訪問の際、『美ら島おきなわ文化祭』の開会式と、23年3月ルーマニア大統領夫妻との面談の折にお召しになられていました。黄色はご自身、そして周囲の方々を明るく照らす色で、世の中を明るく照らすという意味も込められているのかもしれません」
と、青木淳子氏は推測する。それにしても、何回かお召しになられても、違う景色とともに映る姿はそれぞれに意趣が感じられ、印象的だ。青木淳子氏は品格がにじみ出ている点を指摘する。
「アクセサリーは、パールのネックレスとイヤリング。敢えてブローチをつけないところに、装いの品格が増していると思います」
招待されたシンガーソングライターの松任谷由実さんが園遊会後の囲み取材で、雅子さまの感想を求められて「理知的なオーラが伝わってきて、同じ日本女性として誇りに思います」と語っていたが、こうした装いの細部に渡る工夫で、まさに品格と輝きが増していたのかもしれない。