「レイザーラモン」RG(写真=本人提供)

「RGが来る」と街がざわつく存在に

 じゃ、何をどうしたらいいのか。せっかく作った“あるある”を続けたいけれども、状況的には難しい。それなら、好きなように好きな曲を歌えるカラオケボックスで“あるある”イベントをすればいいんじゃないか。それならば、しっかりと作曲者や歌手の皆さんに著作権料も入るし、こちらも堂々とできる。

 たまたま、吉本興業からカラオケ業界に転身した社員さんもいて、そんな人脈もあったので、カラオケの広めのパーティールームでイベントをやり、ツアーのように各地のボックスで開催していく。それなら、本当に“あるある”を求めてくださる人の前で、著作権の問題もなしにできる。そう思って今秋から始めたんです。

 小さな規模かもしれないけど、本当にやりたいこと、やるべきことをやる。それが人生全体を見据えた時に50代でやることなのかなと思うようになったんです。30代、40代はクリエイティブなことをやって新しいものを生み出していく年代。50代でしっかりと精査をし、準備もして60代からそれを本当の意味で広げていく。そういうことなのかなと。

 今でも「ローリングストーンズ」が80歳とかでワールドツアーをやっています。本当にうらやましいことですし「RGが来る」となったら街がざわつく。そんな存在になっていけたら、本当に最高だと思っています。

 続ければ、どこかにたどり着く。それを信じてやっていきたいと思いますし、どこかで50年経過したら曲のいろいろな権利が切れるということも耳にしたので(笑)、なんとか、そんな未来にまでたどり着けるよう今やるべきことを力いっぱいやりたいと考えています。

(中西正男)

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