阪神・野口恭佑(写真提供・阪神タイガース)
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 10月7日から28日まで行われた第21回みやざきフェニックス・リーグ。雨天での中止が多く、なかなか試合を消化できないチームもあったものの、例年通り来季の飛躍を目指す若手選手の登竜門の場として連日熱戦が繰り広げられた。そんな中でアピールを見せた選手は誰だったのか。ピックアップして紹介したいと思う。

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 投手でまず挙げたいのが2022年ドラフト1位の斉藤優汰(広島)だ。2年目の今シーズンはキャンプ、オープン戦で一軍も経験したものの結果を残せず、その後は右肩のコンディショニング不良もあって二軍でも7試合の登板で防御率は6.11という数字に終わった。しかしフェニックス・リーグでは20日に行われたロッテ戦でプロ入り後自己最長タイとなる7回を投げて被安打5、1失点と好投。球数はわずか78球で四死球も0と課題のコントロールでも成長ぶりを示した。

 この日以外に登板した2試合は少し制球が乱れたものの、いずれも無失点で抑えており、合計3試合12回を投げて1失点、防御率は0.75と見事な成績を残したのだ。恵まれた体格で入団当時からストレートの勢いには定評があり、その将来性の高さはチーム内でも屈指であることは間違いない。大瀬良大地、九里亜蓮の2人がベテランとなり、世代交代が徐々に必要となってくる投手陣だけに、3年目の来シーズンは一軍定着に期待がかかる。

 今年歴史的な低迷となった西武だが投手陣は明るい材料が多い。その1人が菅井信也だ。山本学園時代は全国的には無名の存在だったものの素材の良さが評価されて2021年の育成ドラフト3位で入団。3年目となる今年の6月には支配下登録を勝ち取ると、7月15日のオリックス戦では先発で7回を無失点と好投し、プロ初勝利をマークしている。フェニックス・リーグでも3試合に先発し、14回を投げて自責点1、防御率0.64という見事な成績を残した。183cmの長身だがフォームに引っかかるようなところがなく、スムーズに腕が振れて球持ちの良さが光る。

 今年の一軍での登板では24回を投げて10四球と少しコントロールに難があったが、フェニックス・リーグでは14回でわずか2四球と成長したところを見せた。まだ一軍の選手とまざると少し体が細く見えるだけに、フィジカル面の強化が進めばさらなるスケールアップも期待できるだろう。また同じ西武の若手左腕ではルーキーの杉山遥希、川下将勲も揃って好成績を残しており、同じルーキー左腕の武内夏暉に続く出世レースが楽しみになりそうだ。

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野手では阪神、巨人に期待の選手