石破茂首相
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 総選挙の投開票日が27日に迫る中、各メディアの情勢調査では「自公過半数割れ」を予測する報道が続々と出始めている。選挙の結果次第では、自民内は“石破おろし”ムード一色になるという見方もある。だが、政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「石破首相は辞めない」と明言する。その“根拠”を解説してもらった。

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自民党の議員や秘書たちは口々に、『選挙の行方がまったく読めない。こんなことは初めて』と話しています。メディアの当落予測を見ても、泡沫(ほうまつ)候補扱いされていたり当選マークがついていたりとバラバラで、振り回されて疑心暗鬼になっているようです」

 角谷氏は選挙終盤の自民党内の様子をこう明かす。九州など“保守王国”といわれる選挙区でさえ大接戦を強いられている状況に、困惑が広がっているという。

 その最大の原因は、言うまでもなく、政治とカネの問題に対する国民の怒りだろう。これまでも党内の不祥事によって自民党に逆風が吹いた選挙は何度もあったが、「『少しおきゅうを据えてやる』というより、今回は『もうだめだ』と見放している雰囲気」(角谷氏)だという。

 さらに今月23日、総選挙で非公認となった“裏金議員”の政党支部に2000万円の政党交付金が支払われていたことが報じられると、「#偽造非公認」のハッシュタグが拡散されるなど、火に油を注ぐ結果となった。

 こうした状況の中、メディアの報道では「自公過半数割れ=石破首相退陣」という論調の記事も目につくようになったが、角谷氏は「それはありえない」と一蹴する。

「“石破おろし”を威勢よく掲げていた旧安倍派の中堅議員たちは、今回の選挙で多くが姿を消すでしょうし、議席数が減った以上、誰がトップに立っても政権運営が厳しいことには変わりない。この状況で総理大臣になるメリットは皆無なので、手を挙げる議員はいないでしょう。挙党一致で石破内閣を支えるしか道はないと思います」

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維新、国民との連立も「現実的ではない」