小競り合いの後、男性が持っていたチラシはビリビリになっていた(撮影/上田耕司)

萩生田氏の支持者と男性が小競り合い

 この高市氏の応援演説中にはちょっとしたハプニングも起こった。一人の男性が「ウラ金 2728万 萩生田」と書いた大きな紙を手にして「萩生田に文句を言いましょう」と叫ぶと、萩生田氏の支持者は「裏金じゃないんだよ」「帰れ、帰れ」と応戦し小競り合いになったのだ。抗議していた男性に聞くと、「42歳、会社員です。隣の日野市から来ました。今日は(萩生田氏の)支持者に囲まれましたが、こんな裏金を許せるわけがない」と憤っていた。

 一方、ライバルである立憲民主党の有田芳生氏は共産党も味方につけて萩生田氏を追う。「しんぶん赤旗」は有田氏を「実質的に支援する」と表明している。情勢について“接戦”と報じるメディアもあるが、当の有田氏はこう語る。

「私は挑戦者ですから、萩生田さんに追いつき、どれだけ追い越せるかという選挙戦です。無所属になったと言っても、萩生田さんは安倍派の選挙を一生懸命やっているだけ。私は今回の選挙を通じて、安倍政治を終わらせたいと思っています。そのためにやることを着実にやっていきます」

「政治とカネ」「旧統一教会問題」、そして「安倍政治の呪縛」…東京24区の結果は、今後の国政にも大きな影響を与えるかもしれない。

 東京24区には他に、日本維新の会の佐藤由美氏(52)、国民民主党の浦川祐輔氏(31)、参政党の與倉さゆり氏(40)、無所属の畑尻文夫氏(69)が立候補している。

(AERA dot.編集部・上田耕司)

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