寺脇:おっちょこちょいと言っていいかはわかりませんが、出かけると何か一つは、大事な忘れ物をしますね。例えば、今日は雨が降りそうだから傘を持って出ようと思って、忘れないように玄関に置いておく。と、そういう忘れちゃいけない物に限って、電車に乗ったとたん「あ!」となる。
水谷:はいはい。思えば思うほど、忘れてしまうものですね。
寺脇:あと、今日こそ絶対出すぞ、と心に誓ったゴミとかも(笑)。
──ゴミといえば、右京は私生活が見えない、というのはファンの間でも有名です。
水谷:以前、「右京さんはどうやって警視庁に通っているんですか?」という質問があったんです。そのときは、「空を飛んでくるのかも。それくらい謎の人なので」と答えた。最近の世の中では、神秘的な魅力を持った人って少ないですからね。
寺脇:ええ。調べればすぐプロフィルがわかりますし、僕のようにインスタをやっている人も多いですから。
水谷:そういう意味では少なくとも右京だけは、数少ない神秘的な存在でいようかなとは、思うんですよ。
(取材・文/福光恵)
※週刊朝日 2022年10月28日号より抜粋