巨人は4年ぶりのリーグ優勝を決め、阿部監督を胴上げ

「岡本のメジャーへの思いは周知の事実」

 巨人を取材するスポーツ紙記者はこう振り返る。

「あの発言は坂本のジョークだと思います。ただ、岡本がメジャー挑戦の思いを抱いていることは周知の事実です。ファンは巨人で不動の4番を張ってこれからも活躍してほしいという思いがあるでしょうけど、どういう決断を下すか。巨人でやり切ったと思うなら、今オフに球団の許可を得た上でポスティング・システムを利用する可能性があります」

 メジャーの評価はどうだろうか。選手の代理人はこう語る。

「今年は30本塁打に届かなかったが、日本球界を代表する強打者である評価は揺るがない。大きなプラスアルファになるのが内外野3つのポジションを守れることです。一、三塁はゴールデングラブ賞を受賞できるレベルで、外野も巧いとは言えないが無難にこなせる。メジャーでは一、三塁で起用される選手は打撃重視です。不調になればスタメンから外されるが、外野を守れれば我慢強く起用してもらえる。28歳という年齢を考えると、メジャー挑戦は今が脂の乗りきった良いタイミングといえる。国際試合で初対戦の投手にもうまく対応していたし、打率.260、20本塁打、70打点をクリアできるのでは」

阪神・大山がFA権行使なら争奪戦に

 もし、岡本がメジャー挑戦することになれば、巨人はスラッガーの補強が不可避になる。大城は「強打の捕手」としては魅力だが、一塁のレギュラーとしては攻守ともに物足りない。一塁を守る長距離砲として、ピタリと当てはまるのが今季FA権を取得した阪神大山悠輔だ。

 実績を見れば、岡本の方が大山より上だが、プロ通算137本塁打をマークしている大山も魅力的な選手であることは間違いない。コロナ禍により120試合制で開催された20年には自己最多の28本塁打をマーク。岡本とシーズン終盤まで熾烈なタイトル争いを繰り広げた。昨年は全143試合出場で打率.288、19本塁打、78打点をマーク。リーグ最多の99四球を選び、最高出塁率(.403)のタイトルを獲得している。

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