「ガールズメッセ2024」に出席し、受賞者と懇談する秋篠宮家の次女佳子さま=2024年10月6日午、東京都渋谷区、代表撮影
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 秋篠宮家の次女、佳子さまは10月6日ガールスカウト日本連盟主催「ガールズメッセ2024」に出席された。式典では、少女や女性が自分らしく生きられる社会の実現に向けた活動が表彰され、佳子さまの参加は今年で5回目。ガールズメッセでの装いの変遷をたどると、次世代を担う女性たちに寄り添う佳子さまの姿が見えてくる。皇室の装いに詳しい歴史文化学研究者の青木淳子氏が読み解く。

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 ガールスカウト日本連盟では、「国際ガールズ・デー」(10月11日)を記念し、ガールズメッセを開催している。2020年からはじまり今年で5回目を迎える。次世代を担う少女と女性が自らの可能性に気づき、性別にとらわれず自分の思い描いた未来に向かっていけるように、起こした活動を紹介するメッセ(見本市)だ。

 開催にあたりお言葉を述べられるために登壇された佳子さまは、水色のパンツスーツだった。これまで、フェミニンな装いも多かった佳子さまだが、颯爽としたパンツスーツとは意外だ。

「ガールズメッセ2024」に出席し、受賞者と懇談する秋篠宮家の次女佳子さま=2024年10月6日東京都渋谷区、代表撮影

 この装いに、皇室の装いに詳しい歴史文化学研究者の青木淳子氏はガールズメッセに寄り添った佳子さまのチョイスではないかと推察し、こう話す。

「かしこまりすぎず、この佳子さまのファッションで、会場の主役である女子中高校生、大学生の皆さんの気持ちも、和らぐことでしょう」

 青木氏によれば、佳子さまの水色のパンツスーツはツイード素材で、ジャケットは、襟無し、それを開襟風に着用されているそうだ。ダブルに並んだ金ボタンは少しくすんだ仕上げで、落ち着いた印象。パンツはややワイドながらも、ウエスト部分はスッキリしている。

「全体にシンプルなデザインですが、この金ボタンと、ポケットがアクセントになっています。ジャケットの丈も短めで、上部にデザインのポイントを持ってきて、スッキリしたパンツのラインも相まって、佳子さまのスタイルの良さが際立ちますね」(青木氏)

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佳子さま流絶妙なあしらい