そして、今回話題となっている「変動金利型」は、情勢の影響を受けて金利が変動するものです。

 ただ、変動といっても頻繁にあるわけではなく、金利上昇の影響が反映されるまでに「猶予期間」があります。そして返済月額の見直しは5年ごとという「5年ルール」と、急激に金利が上がっても上昇幅は前回までの返済月額の最大125%までという「125%ルール」が、条件によって適用されます。

 なので、金利が急上昇しても月々の返済額が突然増えるわけではありませんが、長期的には金利が上がれば負担が増えることに間違いありません。

 住宅ローンを組んだ際、ご自身の働き方の変化、子どもの成長といった将来設計もふまえて、月々どれぐらいを支払っていくか返済計画を立てたと思いますが、そのプランが無理のないものかどうか、あらためて確認しておく必要が出てくるかもしれません。
 

「金利のある世界」になった今

 住宅ローンを「固定型」にするか「変動型」にするか、その判断は難しいものですが、今回取り上げた記事でも触れられている通り、住宅ローン利用者の約7割が「変動型」を選んでいるそうです。今回の利上げの影響を、多少なりとも受ける方は多いでしょう。

 今後の返済計画にも影響しますので、ローンを「変動型」で借りている方は、ご自身が借りている銀行の金利がどうなっているか、あらためて確認してみてはどうでしょうか。

 そして、これから家という大きな買い物をしようとしている方にとっては、住宅ローンとは長い間、付き合っていくことになります。

 長く続いた低金利の時代から「金利がある世界」になった今、金利の仕組みをあらためて知っておく必要があります。

(横川楓)

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