夢を尋ねてみた。

「いまは、『地球みまもりプラットフォーム』を社会に出していくところが、いちばんの夢です。その先はまだ見えていませんが、プロジェクトを通じて得た経験や価値観で、また新しいものを見つけられたらいいなと思っています。決して楽しいことばかりではないですけどね」

 自ら選び取った職場で、目標に向かって進むのが、ソニー流の楽しさであるのは間違いない。

 最後に、彼女に「失敗談」を聞いてみた。

「毎日失敗しています」

 どういうことか。彼女は続ける。

「日々、もっとこう話せばよかった、というような小さな失敗はあります。研究開発についていえば、可能性があると思って頑張ったけれど、いい結果が出ず商品化に至らなかったものもたくさんあり、失敗の連続です。でも、それはその先にある成功にいくための1つの過程なんです。周りの人には失敗だと思われたとしても、私は失敗だとは捉えていません」

 小さな失敗を重ねることで、大きな成功へと進んでいく。トライアンドエラーの実践だ。

 その姿勢は、挑戦を続けるソニーの企業姿勢そのものといえる。

暮らしとモノ班 for promotion
「最後の国鉄特急形」 381系や185系も!2024年引退・近々引退しそうな鉄道をプラレールで!