警察がいても盗撮犯が集まるワケ
「センセーション・シーキングといいますが、犯人はどんどん強い刺激を求めるようになり、犯行が大胆になり、頻度も高くなる特性があります。警察官が張っていそうな場所ほど、彼らにとっては逆に、盗撮を完遂したい場所になるのです」
出口さんが話を聞いた盗撮犯の中には「あんなに短いスカートをはいている方がおかしいと思いませんか。彼女たちが悪いんですよ」と真顔で話してきた人もいて、同じように自分は悪くないと言い切る例は少なくなかったという。
性犯罪の再犯率は高く、簡単には抑止できないのが現実だ。
「狙われやすい駅や場所があるということ。女性に非がないのは当然ですが、その駅を使う自分がいつ狙われるかも分からないという自衛の意識を持つことも必要だと思います。高い意識を持つことで、未然に被害を防ぐことが大切です」(出口さん)
盗撮画像が有料サイトなどで出回るケースもある。スマホを見るのは少しだけ後にして、身を守る意識が必要だ。
(國府田英之)