中森明菜がセルフカバーした「北ウイング」(ファン私物/撮影・中村隆太郎)

 中森明菜は、昨年12月24日に自身の公式YouTubeチャンネルで「北ウイング」(1984年)をセルフカバーした「北ウイング―CLASSIC―」の歌唱動画をアップした。本格的復帰への期待が高まるなか、スージー鈴木氏は「ぜひミュージシャンとして復帰してほしい」と話す。

とにかく音楽活動をしてほしい

「地味でもいいし、地道でもいいので、とにかく音楽活動をしてほしいと思っています。芸能活動ではなくて。

 アップルミュージックに中森明菜本人がキュレートしたプレイリスト『中森明菜:New Year Starters 2024』が公開されたのを見ても、“この人は、本当に音楽が好きなんだ”と感じます。

 だから、好きな音楽を地道でいいので続けてほしい。地味といったのは、派手さや艶やかさをアピールするというより、自らの寄る年波に正直に円熟した音楽活動をしてもらいたい。

『北ウイング』のセルフカバーは、デコラティブでなく、生っぽい歌声なんですよね。円熟味があり、それがよかった。だから、ありのままの自分をそのまま表現してくれることを期待します。

 過去の楽曲を懐メロ扱いするのではなく、現在の中森明菜が投影されているのも素晴らしいと思う。激動の20代を経て、いい年の取り方をしているのではないかと感じました。いまの中森明菜を素直に出した楽曲を、聴いてみたいです」

(AERA dot.編集部・太田裕子)