長澤まさみ

「シワやほうれい線も好き」と発言

 2000年に「第5回東宝シンデレラ」のグランプリを12歳で受賞し、彗星(すいせい)のごとく芸能界に現れた長澤。04年には映画「世界の中心で、愛をさけぶ」でヒロイン役を務め、興行収入85億円という大ヒットを記録。以後、20年にわたって第一線で活躍し続けているのは驚異的だ。

「長澤さんは東宝芸能に所属しているので、大作の多い東宝配給作品のヒロインにキャスティングされがちなのですが、そこでハイアベレージで結果を出し続けているのは本当にすごいこと。特に彼女の魅力が最も発揮されていると言われている『コンフィデンスマンjp』シリーズは、シリーズ全体で100億円近くの興収をたたき出し、彼女の代表作となりました。ヒロイン役としても『マスカレード・ホテル』や『シン・ウルトラマン』ではそれぞれ40億円以上の興収を記録。映画女優としてここまで数字を持っている人はいません」(前出の映画雑誌編集者)

 今年37歳となった長澤だが、「スオミ~」ではセーラー服姿で中学生時代も演じた。「さすがに無理がある」との声も上がる一方、逆にミスマッチを楽しむ観客のコメントもあった。アラフォーとなり、最近では「私、自分のシワやほうれい線も好きなんですよ」(「美的GRAND」24年春号)と語っているが、健康的なビジュアルはまだまだ健在だ。

 最近では、舞台女優としての仕事も多くなり、定期的にステージに立っている。現在は野田秀樹作・演出の舞台『正三角関係』(共演/松本潤、永山瑛太)に出演中で、同作品はロンドンでの公演も決まっている。

「三谷幸喜さんや野田秀樹さんのみならず、松尾スズキさんや劇団☆新感線など演劇界の大御所たちが手掛ける舞台に出演し続けています。長澤さんは手足が長く、声もいいし歌唱力もあるので、非常に舞台向き。高いチケット代を払ってでも生で見たい女優として、今後も根強いニーズがあるはずです。ご本人も舞台の仕事は大切にしているので、いずれは海外のミュージカル作品などにも挑戦していくのではないでしょうか。20年に上演予定だったひとり芝居『ガールズ&ボーイズ』は長澤さんのデビュー20周年を記念して企画されたものでしたが、コロナ禍で中止なってしまったため、ぜひ改めてやってほしいという声もあります」(同)

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