志望校については、最終的に岐阜大学と名古屋市立大学に絞った。予備校の先生には、『受かる確率としては同じぐらいなので、あとはあなたがどちらに行きたいかだ』と言われて迷ったが、決め手となったのは、ラグビーだった。

「大学でもきっとラグビーをやるだろうなと思ったので、調べてみたら、岐阜大学のラグビー部がすごく強いことがわかったんです。そういう環境でやってみたいと思い、岐阜大学に決めました」

 念願どおり岐阜大学医学部に合格し、現在はラグビー部で活躍するかたわら、オンラインでの家庭教師とラーメン屋でのアルバイトもこなす。

「とにかく時間が足りなくて、勉強と部活とバイト、どうやったら、それぞれきちんと成り立たせられるか、それが今の課題ですね」(悠生さん)

後編に続く。
後編:サラリーマン家庭で医学部に息子2人進学 公立高の兄・私立高の弟 「高い学力の仲間が周りにいる環境がよかった」

(取材・文/志賀佳織)

※週刊朝日ムック『医学部に入る2024』より

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