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〈バレずに殺せば正義〉と検索
検察によると、Googleアカウントや動画サイトYouTubeで、須藤被告は次のような言葉を検索していた。(カッコ内は検索の日付)
〈遺産目当てと言われた女たち5選〉(2018年1月24日)
〈完全犯罪〉(2月28日)
〈トリカブト殺人事件〉(3月27日)
〈老人 死亡〉〈老人 完全犯罪〉(3月31日)
〈覚せい剤 過剰摂取〉〈覚せい剤 死亡〉(4月7日)
この〈覚せい剤 死亡〉と検索した日は、須藤被告が覚せい剤を注文した当日だ。
須藤被告が検索していた〈遺産目当てと言われた女たち5選〉という動画サイトを見ると、海外の高齢の資産家から、多額の遺産を相続した若い女性の実例がいくつも紹介されている。その中には事件に発展したものも含まれていた。
また、〈トリカブト殺人事件〉で検索すると、1986年にトリカブトの毒を使って夫が妻を殺害した事件が出てくる。妻は急性心筋梗塞と診断され、夫は妻の死亡保険金を請求した。「完全犯罪」だと思われたが、解剖した医師が妻の血液などを保存しており、そこからトリカブトの毒が検出された。夫は5年後に殺人罪などで逮捕され、無期懲役の判決が確定している。
野崎さんが亡くなったのは2018年5月24日。須藤被告はその後も検索を続けていた。
〈遺産相続 どれくらいかかる〉(5月27日)
〈死んだ人のモノを売る〉(6月2日)
6月5日には、須藤被告が携帯電話の番号を変えたためか、
〈昔の携帯 通話履歴 警察〉
などと検索していた。その後も、
〈殺人罪 時効〉、〈殺人 自白なし〉、〈バレずに殺せば正義〉
などという検索履歴があった。
検察が持ち出したアプリ記録
そして、検察側が重要な証拠として提出したのは、スマートフォンのアプリ「ヘルスケア」の記録だった。このアプリは、携帯電話を持ち歩いているだけで、歩数や階段の上り下りなどを自動的に記録するもので、大半のスマートフォンに購入時からインストールされている。