豊かな自然と動物たちのいるこの空間では、ゆったりとした時間が流れる。

 北海道和種の「どさんこ」や大きなコブを持つ「フタコブラクダ」といった生き物の「ライド体験」もご一家のお気に入りのコース。ラクダ乗り体験が、「定番」になったきかっけは、雅子さまだった。

 大きなコブを目にした雅子さまは、目を輝かせてこうリクエストした。

「わたくしも乗ってみたいです」

 雅子さまがそこまで好奇心旺盛でいらっしゃるとは、お付きの侍従も想定外だったのかもしれない。いつも冷静な侍従が、すこし驚いた表情を見せたという。

一番に興味を示される雅子さま

 雅子さまは、愛子さまにもチャレンジを促し、にこにこしながら様子を見守っていた陛下は、最後にラクダに乗った。

「雅子さまはいつもお元気で、何ごとにも一番に興味を示される。馬やラクダ乗り体験をなさりながら、朗らかな表情で周りのお客さんに最初に声をおかけになるのも、雅子さまです」

 ラクダといえば、こんな思い出もある。初等科の1年か2年生だった愛子さまが、ラクダに乗ると、小さな体がコブとコブの間にすっぽりと隠れてしまった。

 愛らしい光景に周りはあたたかな笑いに包まれた、と鈴木さんは目を細める。

 笑いの絶えないご一家。その明るい空気をけん引するムードメーカーは、実は雅子さまだ。周りの人たちをいつの間にか笑顔にしてしまう朗らかさが、雅子さまにはあるという。

 生き物好きのご一家は、動物や鳥によるパフォーマンスやショーもよくご覧になる。

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自ら空気を和らげようとする愛子さま