9月12日、天皇ご一家が静養のため栃木県の那須御用邸に到着した。日本赤十字社での勤務が忙しく、8月のご静養では「お留守番」だった長女の愛子さまも、ようやくの休暇となった。那須でのご静養のたびにご一家が訪れるのが「那須どうぶつ王国」(那須町)。小さなころから愛子さまの成長を見守ってきた施設の支配人が、愛子さまのご成長とともに、ご家族のなかの雅子さまと陛下が過ごす休日のエピソードを明かしてくれた。
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お昼過ぎ、新幹線で栃木入りしたご一家は、JR那須塩原駅前に集まった人びとに歩み寄り、にこやかに声をかけた。
「ことしもまた、那須どうぶつ王国に行かれるのですか」
地元に住む女性がこうたずねると、愛子さまは、にっこりとほほ笑み、
「そうですね。行くかもしれません」
小さな愛子さま、ガチャガチャに夢中に
ご一家が初めて那須どうぶつ王国を訪問したのは2006年のご静養のとき。当時皇太子だった陛下と雅子さまが、学習院の幼稚園生だった愛子さまを連れてきたのが最初で、それからご一家は、那須に滞在した際はいつも訪れるようになった。
コロナ禍のあいだ、皇室はしばらくご静養を控えていたが、23年の夏は4年ぶりに天皇ご一家が那須で夏を過ごし、那須どうぶつ王国に足を運んだ。大学4年生になった愛子さまは昔と同じように、ご両親とそろって、カピバラと馬たちにエサをあげていた。
小さな頃は、カプセルにエサが入ったガチャガチャに夢中なった愛子さま。残念ながら、21歳の愛子さまが、ガチャガチャを回すことはなかった。
「ガチャガチャを回したのは侍従さんでした。カプセルからエサをシャベルにあけて、愛子さまに渡していたと思います」
そう、思い出をふり返るのは、現在、那須どうぶつ王国を経営する那須高原リゾート開発代表取締役を務める鈴木和也さんだ。