JR那須塩原駅に到着した天皇ご一家。地元や各地から集まった人びとに歩み寄り30分ほど言葉を交わした=2024年9月12日、栃木県、地元の奉迎者提供

 それでは、陛下はどのように、那須どうぶつ王国を楽しまれていたのだろうか。

 実は、ご一家の「カメラ担当」は陛下だ。雅子さま愛子さまの楽しげな表情を目にすると、ずっとカメラを抱えておふたりを撮影なさっているようなのだ。

「ほのぼのとした光景に、我々も目にした一般のお客さまも、みんなあたたかな気持ちになりました」(鈴木さん)

 しかし、陛下が撮影担当に徹してしまえば、ご一家の「家族写真がない」といった事態が起きかねない。そうしたときは、鈴木さんやスタッフが、大切な時間を記録するカメラマン担当を買って出るのだという。

 雄大な那須の自然のなかで過ごす初秋のご静養は、ご一家にとって休息となるひとときとなるに違いない。

(AERA dot.編集部・永井貴子)

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