それでは、陛下はどのように、那須どうぶつ王国を楽しまれていたのだろうか。
実は、ご一家の「カメラ担当」は陛下だ。雅子さまと愛子さまの楽しげな表情を目にすると、ずっとカメラを抱えておふたりを撮影なさっているようなのだ。
「ほのぼのとした光景に、我々も目にした一般のお客さまも、みんなあたたかな気持ちになりました」(鈴木さん)
しかし、陛下が撮影担当に徹してしまえば、ご一家の「家族写真がない」といった事態が起きかねない。そうしたときは、鈴木さんやスタッフが、大切な時間を記録するカメラマン担当を買って出るのだという。
雄大な那須の自然のなかで過ごす初秋のご静養は、ご一家にとって休息となるひとときとなるに違いない。
(AERA dot.編集部・永井貴子)