「花子とアン」でのロケシーン(2013年)

紫式部はこれまでにない新境地

 芸能評論家の三杉武氏は吉高についてこう述べる。

「吉高さんといえば、出演CMなどで見せる明るく人懐っこいイメージが広く浸透していますが、近年は主演ドラマ『最愛』をはじめ、シリアスな演技に注目が集まる機会が増えています。もともと、20代前半の時から主演作以外でもドラマ『ラブシャッフル』や映画『横道世之介』など数多くの作品で存在感を放っていましたし、中でも複雑な内面を抱える殺人者を演じた映画『ユリゴコロ』の熱演は印象深いですね。視力を失ったヒロインに扮した『きみの瞳が問いかけている』でもリアリティーのある演技で作品に厚みを持たせていました。今回の『光る君へ』の紫式部役もこれまでにない新境地となるでしょうし、視聴率はこれからどうなるかまだまだわかりません」

 視聴率に対して吉高が“余裕”のメッセージを発したのも、積み上げてきた実績と自信の表れなのかもしれない。

(丸山ひろし)

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