百田:どういうこと?

芳根:私からすれば、出会った時にはすでに「ももクロ百田夏菜子」なわけですよ。うわっ、テレビで見てる人だ!って。

百田:ウソ〜!?(笑)

芳根:いや本当に。夏菜子ちゃんと初めて会った時のこと、すごい鮮明に覚えてるもん。会ったっていうか、「見た」だね。「幕が上がる」のワークショップ形式のオーディションに参加した時、ももクロのみんながいて。普段は私、友達とお仕事の話ってそんなにしないけど、興奮したんだろうね、「オーディションに行ったらももクロの子たちがいてさ〜」って話して。そしたら友達から「えくぼは恋の落とし穴だった?」って聞かれて、「うん、落とし穴だったよ」って答えたのをよく覚えてる。

百田:なんなの、その会話(笑)。

芳根:インパクトがすごく大きかった。あの日見たももクロのみんなの姿は、たぶんこの先も忘れることはないなって思う。なので、夏菜子ちゃんのことを年上扱いはしてないけど(笑)、年上だとは思ってるよ。私は15歳で仕事を始めたから、あの頃はまだ部活感覚だったというか。

百田:私もそうだったよ。「幕が上がる」が初めてのお芝居だったから、撮影現場のこともよくわからなかったし、その中で飛び交う用語も全然わからなくて。ただそこに立ってる感じだった。

芳根:あれから10年かぁ〜。一緒にご飯行くようになったのはいつからだっけ?

百田:「べっぴんさん」よりもだいぶ後だと思うけど、きっかけは……なんだったかなぁ。

芳根:覚えてるのは、いつかの私の誕生日に「お誕生日おめでとう! 今度スカッシュやりに行こうね」みたいなLINEくれたよね?

百田:うん、しました。

芳根:その時、「これ、誰かと間違えて送ってるな」と思ったの。

百田:ウソだぁ〜。本当に?

芳根:いや、思うでしょ。誰かとスカッシュの約束をしていて、ごっちゃになって私に言ってるんだと。でも「間違ってるよ」って返すのもなんだし、「わかった。行こうね」って返して。そこからポツポツとLINEのやり取りが始まって、翌年の誕生日には「今度トランポリンに行こうね」ってきた。

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誰かと勘違いしているんだなって思った