自民党総裁選が迫ってきた。自民党総裁就任イコール日本国総理大臣を意味するのだから、27日の投開票の結果には日本の将来がかかっている。誰が総理のいすに座ることになるのか。歴代の首相のプロフィルから自民党総裁になるための有力なルートを探ってみた。
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8月末までに立候補に意欲を示しているとされるのは、自民党国会議員12人(11日までに齋藤健と野田聖子の立候補断念が判明)。現在、推薦人を集めている。
石破茂(元党幹事長 衆議院・鳥取1区)
加藤勝信(元官房長官 岡山5区)
上川陽子(外務大臣 静岡1区)
小泉進次郎(元環境大臣 神奈川11区)
河野太郎(デジタル大臣 神奈川15区)
小林鷹之(前経済安全保障担当大臣 千葉2区)
齋藤健(経済産業大臣 千葉7区)
高市早苗(経済安全保障担当大臣 奈良2区 )
野田聖子(元総務大臣 岐阜1区)
林芳正(官房長官 山口3区)
茂木敏充(党幹事長 栃木5区)
青山繁晴(参議院・比例)
(衆議院・参議院、50音の順)
歴代総理の前に、まず、この12人の出身校や海外大学留学(中退も含む)、職歴などのプロフィルから、「総理を目指す政治家」の特徴を調べてみた。
◆出身大学:東京大6人、慶應義塾大2人、上智大1人、早稲田大1人、関東学院大1人、神戸大1人。
◆海外大学に留学:ハーバード大5人、コロンビア大1人、ジョージタウン大1人(いずれも中退を含む)
◆出身高校:慶應義塾高校2人、以下1人で公立高校4人(足利、大泉、畝傍、下関西)、私立高校5人(開成、田園調布雙葉、関東学院六浦、静岡雙葉、淳心学院)、国立高校1人(東京教育大附属駒場)
東京大、ハーバード大と日本とアメリカのトップ校に通っていたのが上川陽子、小林鷹之、齋藤健、林芳正、茂木敏充の5人である。うち小林は大蔵省(財務省)、齋籐は通産省(経済産業省)出身であり、東大、官僚、ハーバードと三拍子そろった、絵に描いたようなエリートコースを歩んだ。
ちなみに、東京大を卒業し官僚になり国会議員に転身し総理になったケースは、岸信介(56、57代)、佐藤栄作(61~63代)、福田赳夫(67代)、中曽根康弘(71~73代)、宮沢喜一(78代)などがいる。