河野氏も斎藤氏応援でガッツポーズ
同じ斎藤氏の知事選の時のSNSを見ると、総裁選出馬を表明した河野太郎デジタル相が斎藤氏を応援する動画もアップされている。
動画では河野氏が、
「斎藤元彦候補、頑張ってください」
とガッツポーズをする姿が映し出される。
麻生派で河野氏を支援しているB議員はこう話す。
「なんとか、斎藤知事の応援動画、消せないもんでしょうかね。マイナスにしかなりませんよね。総裁選では全国遊説があります。兵庫県やお隣、大阪あたりで遊説があると、『斎藤知事はどないなってるねん』と厳しく突っ込まれそうだ。党員票に影響する。斎藤知事は本当に困ったもんだ」
先のA議員は総裁選だけでなく、新しい総裁が決まった後の解散総選挙も懸念する。
「斎藤知事の悪名は、全国区になっている。総裁選やその後の総選挙を前に、斎藤知事の疑惑に決着をつけてほしい。要は早く辞職してほしい」
自民党の大臣経験者が次々応援
21年7月の知事選では、斎藤氏は日本維新の会と自民党から推薦を受けた。
維新にとって斎藤氏は大阪府以外で初めて推薦して当選させた知事だ。選挙中は吉村知事が何度も応援に入り、当選後は大阪・関西万博の目玉である「空飛ぶクルマ」を推進するなど、斎藤氏は「維新の知事」のイメージが強い。
だが、「さいとう元彦サポーターチーム」のSNSを見ると、多数の自民党国会議員が斎藤氏を応援していたことがわかる。兵庫県が地盤の渡海紀三朗政調会長や盛山正仁文科相、末松信介元文科相、西村康稔元経産相。地元以外なら、丸川珠代元五輪相、下村博文元文科相らの姿がある。西村氏、下村氏、末松氏、丸川氏と、「裏金」問題で党から処分された安倍派議員が多いのは偶然か。