ぱやぱやくん最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』より(イラスト:なかきはらあきこ)
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 一人でいることを「孤独」と勘違いされがちな世の中で、Xフォロワー約30万人の元自衛官ぱやぱやくんは、「一人でいることが好き」という選択肢を支持します。一方で、無理に他人と馴れ合うことで生まれる「本当の孤独」は避けるべきとも…。あなたらしさを失わないための心構えを、著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から抜粋・再編集してご紹介します。自分を大切にするためのヒントを見つけてみませんか?

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 世間的に、一人でいることは「孤独」であると勘違いされがちです。

 このように言っている私も友達が少ないので、ときどき「一人でいるとさみしいでしょう」と言ってくる人に出会うことがあります。
 

 しかし、ここで見落とされていることがあります。

 それは「一人でいることが好き」という人も一定数存在しているということです。

 もしあなたがそのような傾向にあるならば、他人の「寂しそうだね」なんていう言葉に心を揺るがされてはいけません。
 

 今の私は一人でいることが大好きですが、一時期は「一人はとてもさみしい」と考える時期もありました。

 SNSで楽しそうなパーティーをしている同年代の写真、「仲間は最高!」と語る本などを見て、「自分も友達を増やそう!」と思って行動をしたこともありました。

 あまり興味がない内容のパーティーに参加して、交友関係を広げてみようとしたことがありました。そして、気づいたことがあります。

 知らない人と仲良くなって、相手の趣味をとりあえず頷うなずきながら聞いている瞬間。そして、知りもしない話題に愛想笑いをしている瞬間。これらはとってもむなしいのです。

 それからというもの、「本当の孤独は、一人でいるときじゃない。周りのつまらない会話に愛想笑いしているときだ」と心の底から思うようになりました。

 そもそも私が一人で行動していたのは、気が合わない人たちと一緒にいても楽しくないからだったのです。

 それなのに、周りの声に惑わされて「こんな自分じゃダメだ」とわざわざパーティーに参加をすること自体が大きな過ちだったのです。

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