伊藤淳史

俳優としての「危機感」も?

 エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、伊藤についてこう分析する。

「個人的には18年の主演ドラマ『オー・マイ・ジャンプ!』で、秘密クラブとの出会いを通じて少年ジャンプ愛に目覚めていく平凡なサラリーマン役が印象に残っています。『電車男』や『チーム・バチスタ』シリーズ、今年話題になった『離婚しない男』など、これまでの出演作を見る限り、やはり巻き込まれ系・振り回され系の役が非常によく似合いますが、あまりにもそのイメージが浸透しすぎてしまい、見る側も『またか』と感じつつあるのではないでしょうか。このままだと俳優としての幅が狭まっていくかもしれないという危機感から、今までとは違う役柄に積極的にチャレンジしようとしているのかもしれません。しかし、これだけキャリアがあるにもかかわらず、さらに高みを目指そうとする姿勢こそが彼の魅力。常に客観的な目線と一般的な感覚を失わない彼なら、将来的には今以上にさまざまな作品に欠かせない存在となるでしょう」

 公私ともに「いい人」キャラの伊藤が、“闇落ち”チャレンジで一皮むけるか。

(雛里美和)

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雛里美和

雛里美和

ライター。新宿・十二社生まれの氷河期世代。語学系出版社から邦ロックシーンを牽引するライブエージェント(イベンター)を経て、独立。教育からエンタメまで幅広い分野で活動する。

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