「機嫌が悪いとタブレットを投げる」
アンケートには、もはやパワハラを通り越して、暴行といえそうな回答も並ぶ。
〈怒るとバンバン机を叩きだす〉
〈機嫌が悪いと、タブレットや資料等を投げる〉
〈タブレットを投げられるなど、パワハラに耐えかねて交代した話を聞いたことがある〉
〈公用車内で知事が激怒し、前方座席を蹴った〉
斎藤知事の行為は一歩間違えば、県職員らがケガをする可能性がある。ついでにいえば、投げつけるタブレットも、蹴りをいれる公用車も、税金で購入されたものだろう。
これまでAERA dot.は斎藤知事のパワハラの実態を何度も報じてきた。ある県職員が視察先で斎藤知事が機嫌を損ね、
「俺が来ているんだ。知事だ、知事なんだぞ」
と怒鳴り散らしたという証言についても報じたが、アンケートでも、同様の回答が複数あった。
〈知事レクで、俺は知事だぞ、知事指示だと言って、職員の意見も聞かなかった〉
〈「(俺は)知事やぞ」と言って怒っていたということを、実際にその場にいた人から聞いた〉
斎藤知事は、知事ならば何をしても許されると思っているのだろうか。
「パーティー券を補助金を受ける企業に購入させている」
次回知事選に向けた投票依頼をしているという疑惑については、
〈知事が但馬地区の商工会を訪れた際、施策協力と合わせ、選挙協力依頼をしていたと人づてに聞きました〉
などの回答があった。
知事の政治資金集めのパーティー券を県内の商工会議所などに大量購入させているという疑惑については、
〈補助金を受けている企業に半強制的に購入させている〉
〈「企業に依頼するのはまずいのではないか」と問いただしたところ、「片山(副知事)さんの指示でやってるだけやから、大丈夫」と取り合ってもらえませんでした〉
などの回答があった。アンケートには知事の側近で、7月末で辞職した片山安孝副知事(当時)の名前もよく登場している。