10月から冠番組のMCを務める有働由美子アナ
この記事の写真をすべて見る

 フリーの有働由美子アナウンサー(55)がMCを務める情報番組「有働タイムズ」(テレビ朝日系)が10月スタートする。同番組は創造的なニュース・情報ワイドを目指すとして毎週日曜午後9時から放送され、現在同時間帯で放送中の「サンデーステーション」は終了となる。新番組のスタートに際し有働アナはコメントを寄せ「テレビの世界における私自身の歩みの集大成として『日曜夜にこんな番組ほしかった』と思っていただけるよう全力投球で臨みます」と意気込んだ。

【写真】笑顔がチャーミング! 11年前の有働由美子アナはこちら

 今年3月末、5年半にわたってメインキャスターを務めてきた「news zero」(日本テレビ系)を卒業した有働アナだが、わずか半年でニュース番組復帰となった。また、8月31日、9月1日に放送される「24時間テレビ47」(同)にも出演。さらに、7月には新紙幣発行記念の新CMでテレビCM初出演を果たすなど引っ張りだことなっている。

 2018年にNHKを退職し、フリーとなり6年目の有働アナ。フリーアナウンサーの“戦国時代”にあって、需要が尽きないのはなぜか。

「親しみやすい人柄から好感を持たれていること、また、インタビュアーとして相手に深く切り込めるところも需要がある一因でしょう。例えば、昨年4月に放送された経済学者・成田悠輔氏がMCを務める番組に出演した際は、ゲストにもかかわらず成田氏を質問攻め。冒頭から有働アナは『聞こうと思ってたんですけど、何やってんの? イエール大学でしょ? 助教でしょ? テレビのレギュラー持ちすぎじゃない?』と突っ込み、これに成田氏は『そんな持ってないですよ』と否定するも、さらに『(この番組は)時代の寵児になったことを楽しむみたいなこと?』とズバズバと質問していました。その後も成田氏が押され気味で番組は進み、聞き手に回りきれなかった成田氏は『完敗した』と感服していました。彼女は他人が聞けないようなこともズバズバと聞くので、見ていてワクワクする視聴者も多いと思います」(テレビ雑誌編集者)

有働由美子アナ

 さらに、仕事に対する真摯な姿勢もうかがえる。

 NHKの朝の情報番組「あさイチ」のメインキャスターを担当していた当時に受けたインタビュー(「Forbes JAPAN」2019年5月1日配信)では、「今も心がけているのはウソをつかないこと」と告白。「あさイチ」では「イラッとすることは、ちゃんと言おう」と決め、つかなくてもいいウソに気づき、きちんと発信すべきだと思ったという。そんなところから信頼や誠実さも感じ、この人が出る番組なら信用できると思う人も少なくなさそうだ。

著者プロフィールを見る
丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

丸山ひろしの記事一覧はこちら
次のページ
二日酔いで転倒し「ばんそこう姿」で出演