旧安倍派の議員によると、
「安倍派には、安倍元首相なら誰を総裁選に推すのか、と考える議員が多くいます。安倍元首相が元気であれば、きっと今回も高市先生を推したんじゃないかなと思っています。私は高市先生が名乗りをあげるならばご支援を、と思っています。高市先生は派閥がなく、推薦人20人の確保は難しいという報道もありますが、旧安倍派は100人いたわけです。20人は確実に集まります。前回も最初は、高市さんは20人が無理だとずっと言われ続けましたが、最後に安倍元首相がついて一気に流れが変わりました。石破氏や小泉氏らの名前が出ていますが、保守層に訴えかける強い候補は高市さんだけ。土壇場に強いタイプですから心配ないです」
とのこと。
菅元首相が出馬できなかったときと似ている
自民党の政務調査役として長く手腕を振るい、歴代首相にも仕えた政治評論家の田村重信氏は、
「岸田首相は、これだけ支持率が落ちると続投は無理。衆院の総選挙も遠くないし、来年夏には参院選、東京都議選も控えている。選挙の顔として『岸田首相ではだめ』という意見が党内の大勢を占め、各種世論調査でも7割ほどが岸田首相の『交代』を求めていた。21年の総裁選に菅義偉首相(当時)が出馬できなかったのも、選挙で勝てないから、という理由が大きかった。その状況と似ている。岸田首相が早々に不出馬を表明したことで、2つのメリットがある。お盆明けになると“岸田おろし”が吹き荒れて、辞めさせられた感が大きくなっていたはず。もう一つは、早めの不出馬で総裁選が盛り上がり、世論へのアピール効果や自民党への支持回復につながるという点だ」
と話し、こうも付け加えた。
「選挙の顔を選ぶ総裁選では、岸田首相が派閥を解消したので、世論調査のように、国民人気がある人、もしくは女性という流れになるのではないか」
そこで、高市氏に続き、もう一人、女性で名前があがるのが、上川陽子外相だ。