気づけば新型コロナウイルスの発生から4度目の春が近づく。不安と向き合いつつのマスク生活にもすっかり慣れてしまった。ウクライナ情勢は解決の道が見えない。賃上げの見込みがないまま連日値上げのニュースに気持ちも沈みがちになる。
【写真】今年“活躍”が期待される主役たちの面々がこちら(全6枚)
そんなどんよりムードを振り払う2023年の“主役”を、各ジャンルで予想した。
まず皇室では、成年皇族となって今年、お正月の一般参賀に初参加した愛子さまに注目。以前にも増して積極的に公務をこなす佳子さまともども、人々に笑顔を与える存在になりそうだ。
数々の課題を抱えるのが政治分野。岸田文雄首相は5月に地元・広島で開催されるG7サミットを晴れ舞台としたいが、そこまでが茨の道。防衛費の財源確保のための増税議論は国会で紛糾が必至。宮沢洋一自民党税制調査会長らはどう対応するか。旧統一教会をめぐる問題では、教団への解散命令請求を政府が決断するかが焦点。「宗教2世」として情報発信して注目された小川さゆり氏(仮名)など、多くの知見を結集して解決の道を模索してほしい。教団への法規制に踏み込んだ姿勢を示す河野太郎消費者相など、“ポスト岸田”を見据えた政治家のアピール合戦も激化しそう。地盤や資金もない中で当選した岸本聡子・杉並区長のような、地方からの新たな波にも期待したい。
経済では4月に任期満了となる黒田東彦日銀総裁の後継者が誰になるか。前副総裁の中曽宏氏、現副総裁の雨宮正佳氏らの名が挙がるが、「異次元の金融緩和」をいつ誰が終わらせるのか。
民間初の月面着陸を目指すispaceの袴田武史代表や、今度は月周回旅行を計画する前澤友作氏など、宇宙の話題もますます身近になった。一方、気候変動対策は待ったなし。脱炭素社会への転換を引っ張る平田仁子氏らの活動も、さらに注目されていくはずだ。
芸能・文化は多士済々。松本潤主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」、神木隆之介主演のNHK連続テレビ小説「らんまん」などには、国民的ヒットが期待される。